
離婚調停行きたくない・・・

子どもが急に熱だしたーーー!

相手がいつまでも調停に来ない!
など、様々な事情で離婚調停の欠席について悩む場面がでてくるかもしれません。
そこで今回は、
といった疑問について、解説していきます。
離婚調停って平日の昼間で決まった時間しか開いてくれないので、お仕事があったり子どもが小さいと行くだけでも大変ですよね…

私も離婚調停経験者で、期間も1年半以上かかったこともあり、欠席するか迷う場面も何度もありました。

この記事では、そういった実際の経験談も交えて解説していきます!
離婚調停を申し立てられて悩んでいる方は、こちらの記事も読んでみてください。
離婚調停を欠席したらどうなるの?

離婚調停を欠席しても不利にはならない

欠席したら不利になるのか心配…
この記事を見てくれている方の多くは、離婚調停を欠席すると不利になるのでは?という疑問をもっているのではないでしょうか。
結論から言うと、離婚調停を欠席しただけで不利になるということはありません。
離婚調停はあくまで話し合いなので、欠席したからといってどちらかが不利になるように進めるということはできません。あなたが欠席しても調停自体は進んでいきますが、一度休んだだけで離婚の条件などを勝手に決められ一切反論もできないということはあり得ません。

なら欠席しても大丈夫じゃん!
ですが、いくら欠席しても不利にならないとはいえ、事前に決められた期日に来ないのは、裁判所からすると常識的におかしいという風に思うでしょう。
事前に連絡をした上で1~2回程度欠席するならともかく、何度も欠席を繰り返すと裁判所からの印象が悪くなります。また、調停委員さんも中立的な立場であるとはいえ一般の方なので、きちんと出席している方の味方になり、その考えを尊重するというのは十分にあり得ます。
そういったことから一度の欠席では特に不利になることはないですが、欠席を繰り返すことで不利な状況をつくりだす可能性は高いということになるでしょう。
実際に欠席を繰り返すことで生じるデメリットは5つあります。
順に解説していきます。

やむを得ず欠席する場合について、すぐに知りたい方はここから飛ばして読んでね!
裁判所や相手からの印象が悪化する
先ほどもお伝えした通り、無断欠席を繰り返していると、あなたに社会常識がなくルールを守れない人間だという印象を持たれてしまいます。相手が調停であなたの落ち度について話していた場合、その発言の信憑性を高めてしまうことにもつながるでしょう。
相手からしてみても、話し合いに積極的に参加している相手とそうでない相手に対してでは、心情にも違いがあるでしょう。例えばあなたが、浮気をしたのに調停にも参加せず反省の態度が見られないのであれば、慰謝料の額を引き上げたいと思うかもしれません。
また、離婚調停を欠席したことは記録として残り、離婚裁判に移行した場合も判断材料にされることがあるので注意が必要です。
無断で欠席を繰り返すと罰金が課せられる
正当な理由もなく調停を欠席し続けると、「過料」として5万円以下の支払いを命じられる可能性があります。
実際に支払いを命じられるケースはほとんど無いようですが、このような罰金制度が設けられていることは把握しておきましょう。
経済的負担が増える
離婚調停と同時に婚姻費用分担請求調停が行われている場合は注意が必要です。
というのも、婚姻費用についての合意ができていない場合は審判手続きとなり、裁判所があなたの事情を考慮せずに婚姻費用の支払金額を決定してしまうからです。また、欠席によって離婚成立までの期間が長引く分、婚姻費用の支払いも長引くということになります。
婚姻費用について詳しく知りたい方はこちらのサイトが参考になります
婚姻費用とは?算定表の見方と計算シミュレーション、請求方法を解説ー離婚弁護士ナビ
親権を取りにくくなる
子どもの親権について争っている場合、無断欠席を続け話し合いに参加しないということは、親権者としての適性がないと思われることにもつながります。
親権について裁判所が判断する際に不利にならないためにも、積極的に話し合う姿勢というのは見せておかなければいけません。

親権問題は泥沼化する可能性が高いので、なるべく好印象を与える必要があります!
離婚問題の解決に時間がかかる
離婚調停を欠席すれば話し合いができないため、離婚やそれにともなう問題の解決が長期化するでしょう。また、あなたが離婚調停を欠席し続け調停不成立となった場合、離婚裁判へと移行することが可能となります。
一般的に離婚裁判になった場合、平均でも1~2年かかるため、さらに解決までに時間を費やすことになります。離婚裁判になれば、あなたの合意がなくとも離婚が可能となり、離婚の条件についてもあなたに不利な内容での判決が下る可能性もあります。
やむを得ず欠席したい場合は?


どうしても調停期日に行けなくなった場合はどうすればいいの?
やむを得ない場合、欠席の連絡は当日でもかまいません。ですが予定が事前にわかっている場合は、なるべく早く裁判所へ連絡を入れるようにしましょう。必ずではありませんが、期日変更の申請が認められることもあります。
欠席の連絡方法については、電話でかまいません。欠席の理由について詳しく聞かれることはほとんどないようですが、なるべくなら本当の理由を伝えるほうがいいと思います。
なお、欠席の連絡をした際に次回の調停期日の希望を伝えることで、多少なりともあなたの予定を考慮してくれる可能性はあるでしょう。次の調停期日では、欠席について謝罪の気持ちを伝えることで、より良い印象にもつながると思います。

やむを得ない場合は、気にしすぎなくて大丈夫です!
相手が離婚調停を欠席する場合の対処法

相手が何度も欠席を繰り返す場合、家庭裁判所に依頼して出頭勧告を出してもらうことができます。ですがこの出頭勧告に強制力はありません。過料に科される可能性があるというだけです。
相手が調停を欠席し続け話し合いができないと判断されれば、調停不成立もしくは調停の取下げをすることになります。調停不成立になった場合、離婚裁判を起こすことができます。
離婚調停はあくまで話し合いでしたが、離婚裁判では裁判所が判断を下します。あなたに落ち度がなく相手が調停を欠席し続けるのであれば、早々に離婚調停を不成立にしてもらい、離婚裁判に移行するのもひとつの手段として考えておきましょう。
調停不成立と調停の取下げの違いは?
調停不成立というのは、調停を行ったが離婚に合意する見込みがないなどの理由で、その調停を終わらせることを意味します。これに対して取り下げは、申立人が調停そのものをやめ、調停自体を無かったことにするという意味です。
離婚調停を欠席したらどうなる?のまとめ
やむを得ない理由で離婚調停を欠席することは仕方がありません。ですが、特別な事情がない限り、離婚調停を欠席することは避けた方がいいでしょう。
あなたが離婚を望んでいても、反対に離婚をしたくないと思っていても、欠席することで得られるメリットはないと言っていいと思います。
離婚調停が不安で当日の様子が知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


本日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。