
離婚調停とは何かわかりやすく教えてほしい…
離婚の話し合いがなかなか進まずに悩んでいると、
など、離婚調停についての疑問が出てきた人もいるのではないでしょうか。
私も離婚調停を経験したひとりですが、実際に経験するまでは言葉すら知りませんでした。

ドラマで離婚裁判とか見たことある!レベルでした…笑
また、離婚調停をしたいけど何をどうすれば?状態の人も少なくはないと思います。
そこで今回は、
についてまとめました。

弁護士なしで離婚調停をした私の経験をもとに解説します!
離婚調停のあれこれが知りたい方のためになるべくわかりやすく書いたので、良ければ参考にしてみてください。
そもそも離婚調停とは?

離婚調停とは、協議離婚では合意ができない場合などに、家庭裁判所で調停委員や裁判官の方に間に入ってもらい、話し合いをする手続きのことです。離婚調停は3000円程度の費用で誰でも申し立てることができ、離婚件数の約9%を占めています。

正式名称を夫婦関係調整調停(離婚)といいます。
離婚調停はドラマで見るような離婚裁判とは別のもので、あくまで話し合いなので夫婦の意見が合わない限り離婚をすることはできません。
裁判所がしてくれるのは、
ということになります。
非公開で行われるのが原則なので、夫婦のどちらかが自分から言わない限り、第三者に調停中だと知られることはありません。
離婚の種類
簡単にまとめると、
ということになります。
離婚調停のメリット
離婚調停の一番のメリットは、後々のトラブルになりにくいことだと思います。
離婚調停が成立すると調停調書が作成されます。調停調書とは離婚調停で取り決めた条件(財産分与の詳細や面会交流の方法など)が記載された文書のことで、裁判をしたのと同じだけの効力があります。

養育費の未払いなどにも有効!
そのため、お互いに離婚の取り決めを守る可能性が高いですし、トラブルになった際でも裁判所が間に入ってくれるので、安心して離婚後の生活を送ることができるでしょう。
そのほかにも、
などのメリットが挙げられます。

協議離婚や離婚裁判との違いについて詳しく知りたい方はこちら!
離婚調停がおすすめな人

話し合いを切り上げて離婚調停をするべき?
などの場合は、離婚調停をするのがいいと思います。

私も元夫がモラハラ&DVで2人で話し合いなんて絶対無理!と思い離婚調停をしました。
費用も少額で、相手と顔を合わせずに、裁判所が離婚を手伝ってくれると聞くとメリットばかりに感じますが、離婚調停にもやはりデメリットはあります。

繰り返しだけど相手が合意しないと離婚はできないよ!
精神的、肉体的、金銭的にもストレスがかかることも多いため、2人の話し合いで離婚ができるのならそれが一番だと思います。
もちろん離婚がどの程度大変かは、相手と自分がどの程度歩み寄れるかによります。歩み寄れないから離婚に至った人が大半だとは思いますが、最後まで協力が必要なのは夫婦になった以上やむを得ないのかもしれません。
明らかに相手のせいで離婚することになったとしても、あなたが離婚をしたい(もしくは離婚をしたくない)なら、あなたも歩み寄る必要があるのです。

悔しい~けど仕方ない!
先に挙げたデメリットや相手の性格などを踏まえた上で、それでも自分にはメリットの方が大きいと感じれば、離婚調停をするのがいいと思います。
離婚調停の費用

離婚調停にかかる費用は、3000円~1万円程度です。
手数料 1200円
離婚調停をするのに必要な手数料です。離婚調停のみなら1200円ですが、同時に婚姻費用分担請求調停(別居中の生活費を相手に請求する調停)などを申し立てる場合はそれぞれ1200円ずつかかります。
戸籍謄本代 450円
離婚調停を申し立てる際に夫婦の戸籍謄本が必要になります。本籍地に取りに行けない場合は別に郵送料などが必要です。私の住む市町村では往復の切手代+定額小為替の手数料200円がかかりました。
切手代 約1000円
予納切手といって、裁判所から相手に書類を送付するために必要な切手を、申し立ての際に一緒に納める必要があります。内訳は裁判所によって異なり、最終的に余れば返却されることになります。
そのほかにも、裁判所までの交通費や裁判所に書類を送付する際の郵送代・コピー代がかかります。
調停費用以外の出費にも注意
私の場合、同時にいくつも調停をしたことや期間が長かったこともあり、郵送代・コピー代は、塵も積もれば山となるで数千円はかかったと思います。
交通費については、家の近くだったのでほとんどかかりませんでしたが、別居中などで相手と住所が離れている場合は注意が必要です。
というのも、離婚調停は原則として相手の住所を管轄する裁判所で行うことになっています。相手が遠方の場合、離婚調停のたびに相手の住所まで行くとなると交通費の負担も大きくなるでしょう。
弁護士費用は100万円?
離婚調停を弁護士に依頼する場合、50万円~100万円以上の金額がかかります。
普通に生活していたら現実味のない金額ですが、普通にこの程度かかってしまうのが弁護士費用です。そのぶんメリットもたくさんあるので、弁護士さんにお願いするかは人それぞれだと思います。

私は単純にお金がなかったので、自力で離婚調停をしただけです。笑
弁護士なしで離婚調停をするのは大変ですが、つけなくても特に手続き上の問題などはないです。離婚調停で弁護士をつける人の割合は半分ずつくらい(少しだけつける人が多い)です。
は、こちらの記事を参考にしてください。
離婚調停の流れ

次に、離婚調停がどういった流れで進んでいくかについて解説していきます。
1、弁護士に相談(省略可です)
最初から弁護士に依頼しようと考えている人は、まず弁護士を探し相談することから始めましょう。自分で離婚調停をするつもりはあるけど、とりあえず離婚の相談だけしたいということも可能です。

自分で離婚調停をする予定の人はSTEP2へ!
弁護士の探し方は、
などがあります。
2、離婚調停の申し立て
相手の住所を管轄する裁判所に離婚調停を申し立てます。
申し立てとは、離婚調停をします!と裁判所に申し込みをすることです。弁護士さんに依頼した場合、申し立ての手続きは代行してくれます。
自分で離婚調停をする方法
申し立ては、必要な書類と費用を揃えて裁判所に直接もしくは郵送で行います。申し立てに必要な書類は裁判所のホームページにものっていますし、裁判所に行って詳しく教えてもらうこともできます。

詳しいやり方はこちらの記事にまとめました!

通常は申し立てから1ヶ月以上2ヶ月以内に1回目の調停期日が決まり、相手にも裁判所から連絡がいきます。
3、離婚調停の開始
離婚調停の当日に弁護士に同席してもらうことは可能ですが、原則として自分も裁判所に行く必要があります。
1回目の離婚調停では、申立書に書いた内容や離婚の意思、希望する条件などについて夫婦それぞれに話を聞きます。基本的には相手と直接顔を合わせず別々に話を進めていきますが、1回目と調停成立時には同席する場合が多いです。

私は元夫がDVだったこともあり同席なしでOKでした!
初回で離婚調停が成立することはほとんどありません。2回目以降の調停は状況に応じて1ヶ月に1回程度のペースで進んでいきます。
4、離婚調停の成立
話し合いを重ね離婚に合意することができたら、その内容を記した調停調書が作成され、離婚は成立となります。そして役所に離婚届と調停調書を提出し、離婚の手続きは終了です。調停離婚の場合、相手や証人の署名などは必要ありません。
離婚調停が不成立になったら
話し合いがまとまらない場合、離婚調停は不成立もしくは取り下げをすることになります。
調停不成立…裁判所が調停を終わらせること
取り下げ…申立人が調停自体を無かったことにすること
不成立になった場合は離婚訴訟(=離婚裁判)を起こすことが可能になりますが、再度離婚調停を申し立てることもできます。もちろん協議離婚でも構いませんが、難しい選択肢だとは思います。
離婚調停にかかる期間は?
離婚調停にかかる期間は人によって本当にバラバラですが、一般的には半年と言われています。

モラハラDV夫と親権や面会交流で争った私の場合で1年半です。
お互いが納得すれば1回目で終わることもありますし、まったく話し合いにならず早々に離婚調停を不成立にして離婚裁判ということもあります。離婚自体には合意しているけど、養育費や財産分与など金銭的な面で争っている場合で、半年程度になるイメージだと思います。
などの場合は長期戦を覚悟しておきましょう。
離婚調停とは?のまとめ
私も離婚調停を経験したひとりです。
私が離婚調停をしたのは25歳のときで、専門知識もお金もないし頼る人もいないし裁判所なんて行ったことないし何から手をつければいいかわからない!と正直半泣きでした。
ですが、それでも自分で離婚調停を申し立て無事に離婚をすることができました。
話し合いが進まなくて悩んでいるなら、離婚調停をすることも考えてみてはどうでしょうか。簡単とは言いませんが、出来ないことではないですし、今のままでいるよりは離婚に近づくことは確かです。

離婚に向けて頑張るみなさんを応援してます!
このブログでは離婚調停に関する記事を他にも書いているので、参考にしていただければ幸いです。
本日はここまでです。お読みいただきありがとうございました。