
離婚の種類って?自分に合った方法ってあるの?
離婚と言うと、一般的には夫婦で話し合って決めるイメージが強いと思います。でもそれ以外に、自分に合った離婚の種類があれば知りたいですよね。

私も元夫がモラハラで、話し合いなんて出来ないしどうやって離婚するの?裁判…?と悩みました…
(ちなみに私はこれからご紹介する調停離婚で離婚をしました。)
この記事では、
について解説していきます。

なるべく専門用語をなくして、分かりやすく解説していくよ!
離婚の種類は4つ

離婚には大きく分けて4つの種類があります。

図を見てもわかるように、離婚の種類には順序があります。例えば離婚裁判をしたいからといって誰もがすぐに出来るわけではなく、先に離婚調停を行う必要があるといった決まりがあります。
そのため自分がしたい離婚の方法を好きに選ぶのではなく、順序に沿って離婚を進めていく必要があります。

次からは離婚の種類について順に解説していくよ!
協議離婚とは

協議離婚とは、夫婦の話し合いで離婚することや離婚の条件などを決める一般的な離婚の方法です。

離婚件数全体の約88%が協議離婚で離婚しているよ!
※統計はこちらのサイトを参照しています:人口動態調査 人口動態統計 確定数 離婚ーe-Stat
夫婦の話し合いで合意ができたら離婚届を書いて役所に提出し、受理されればそこで離婚は成立します。特別な手続きや費用も必要ありません。
簡単ですぐに離婚ができる協議離婚ですが、離婚の条件は必ず書面に残すようにしましょう。一刻も早く離婚したいと焦っている場合、離婚の条件を安易に決めたり、相手の言う条件に従ってしまうことも多いです。
また、円満離婚の場合も注意が必要です。円満離婚の場合は、相手の言うことを信じてしまい養育費の未払いなんて有り得ないだろうなどと楽観的に捉えがちですが、何年もたってからトラブルになるケースもあります。

お互いに安心して新しい生活を始めるためにも、離婚協議書や公正証書を作成するようにしましょう!
離婚協議書についての詳しい解説は、こちらの記事が分かりやすくて参考になります。
調停離婚とは

調停離婚とは、家庭裁判所で調停委員を交えて話し合いをする方法のことです。
夫婦の話し合いでは意見がまとまらなかったり、そもそも話し合いが出来ないといった場合は、離婚調停を申し立てることになります。

離婚件数の約9%だよ!
離婚するかどうかについての話し合いはもちろん、離婚については合意しているが親権や慰謝料などの離婚条件で揉めている場合も申し立てをすることができます。
調停調書とは離婚調停で取り決めた養育費や財産分与などの条件が記載された文書のことです。裁判と同じだけの効力をもつので、養育費の未払いなどにも有効です。
調停というと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、誰でも3000円程度の費用で申し立てることができ、弁護士さんに依頼しなくても自分で手続きをすることが可能です。
離婚調停の費用についてはこちらの記事も参考にしてください

実際に私も弁護士さんにお願いせず離婚調停をしました!
審判離婚とは
審判離婚とは、離婚調停においてお互いが離婚自体には合意しているけれど、細かい条件などで意見が合わない場合に、裁判所が離婚やそれに伴う条件について決めることを言います。
この審判の内容に納得がいかない場合は異議を申し立てることができ、異議を申し立てられると審判は効力を失います。そのため、実際にはほとんど行なわれることはありません。
通常は、離婚調停での話し合いでも合意ができず不成立になると、離婚訴訟へと移行します。

審判離婚は離婚件数の1%以下!
裁判離婚とは

裁判離婚とは、裁判所が離婚するべきかどうかや離婚の条件についてを決定してくれるものです。協議離婚や調停離婚では話し合いで合意を目指すのに比べて、裁判離婚では判断を裁判所に委ねるというのが大きな違いです。

離婚件数の約2%だよ!
強制執行とは、相手が金銭の支払いをしてくれない場合などに、裁判所を通して強制的に取り立てる手続きのことです。

法廷離婚事由についてはあとで解説するよ!
少し難しい話になりますが、協議離婚や調停離婚では合意すれば離婚ができ、親権や財産分与などの内容も好きに決めることができます。ですが裁判離婚では、法定離婚事由が認められないと離婚をすることができません。
法定離婚事由とは、
の5つになります。
このいずれかに該当していると認められないと、離婚することはできません。また、本当に離婚事由があった証拠を提出する必要があり、証拠不十分では認められない可能性もあります。
離婚の種類についてのまとめ
離婚の種類をまとめると、
といったことになります。
協議離婚から始めるのが前提ではありますが、人によっては調停離婚や裁判離婚も視野に入れて考える必要があるかもしれません。
離婚の種類には、それぞれメリット・デメリットがあります。
離婚を決意した際は、どの離婚方法で離婚を成立させたいかを頭に入れておきましょう。