
離婚を考えているけど後悔しないか心配…
離婚は人生において大きな決断のひとつです。
そのときは最善の選択だと思って離婚を決めたのに、時間が経ってから後悔してしまった…なんてことにはなりたくないですよね。自分から離婚を言い出した立場であれば、後悔していることを周囲にも相談しにくいかもしれません。
私も自分から離婚を選んだ経験者のひとりで、離婚してからもうすぐで4年が経ちます。私は離婚して良かったと心から思っているし後悔はしていません。でもこう思えるようになるまでに、少なからず葛藤があったのも事実です。
そこで今回は私の実体験をもとに、
についてまとめました。
そんな方のお役に立てる記事になれたら嬉しいです。
離婚を後悔する理由とは?


自分から離婚を決めたのに後悔なんてするの?
離婚前や離婚直後は、離婚自体をゴールに考えてしまっている人も多いです。そのため、後悔なんてするわけがない!と思う気持ちが強いかもしれません。
ですが実際には、離婚はゴールではなくスタートであり、離婚後には新しい人生が待っています。それはとても素晴らしいことですが、時間が経つにつれてだんだんと後悔の気持ちがでてきてしまう人も少なくはないのです。
人によって離婚を後悔する理由は様々だと思いますが、ここでは実際に離婚した人たちが後悔しやすい理由について解説していきます。
1、勢いで離婚してしまった

毎晩喧嘩ばっかりでもう我慢できない!離婚してやる!
夫婦喧嘩や言い争いの結果、勢いで離婚を決意してしまう人もいるでしょう。
ですが、勢いで離婚をしてしまうのは、離婚を後悔してしまう人の典型的な理由のひとつでもあります。しばらくたってから、相手の良さにあらためて気づいたり、相手がいてくれたことへの有難みに気づくこともあるでしょう。
また、勢いで自分から離婚を切り出した場合、離婚したい気持ちが先走ってしまい、離婚の条件を適当に決めてしまう場合も多いです。離婚自体には後悔していないけれど、財産分与や養育費などについて、もう少しよく話し合っておけば良かったと後悔する場合も少なくありません。

一度決めた条件を変えるのは、なかなか難しいよ!
離婚を決める際は、それが一時の感情ではないのか冷静に考えてみる必要があります。何度も何度も悩んだ上で離婚を決めたのであれば、後悔する可能性も低くなるでしょう。
2、経済的に厳しくなる
特に、専業主婦の方やパートで働いている方の場合、離婚することで今より経済的に大変な思いをすることも多くなります。
もちろん結婚したからといって一生安泰なわけではありませんし、高収入の相手だからといって幸せとは限りません。ですが、1人で家計を支えるのと2人で家計を切り盛りしていくのとでは、やはり1人で家計を支える方が大変な場合が多いと思います。
相手が借金まみれで離婚を決意するのなら話は別ですが、どんなに嫌な相手でも経済的に助かっていた部分を感じる人も多いでしょう。自分の方が稼いでいた場合でも、相手が家事や育児をしてくれていたからこそ仕事に集中できたことを実感するはずです。
また、今はどちらかというと養われている立場だという人は、離婚によって自分が一家の大黒柱になるという自覚をしっかりと持っておきましょう。自分にもしものことがあった時の不安や、体調不良の際も簡単には休めないなど、精神的にも辛い部分があることは理解しておかなければいけません。

私は子どもがいるし養育費と手当で大丈夫だよね?
確かに行政の支援はひとり親には有難いものですし、養育費をしっかりともらえるなら、生活に困窮することも少ないでしょう。実際、ひとり親になると家計全体の生活費も少なくなり、収入が減っても問題がない場合も多いです。
ですが、養育費や行政の支援を当てするのはやめたほうがいいです。
相手の失業や再婚などによって養育費の額が大幅に下がる可能性もありますし、そもそも養育費をしっかりと貰えていない人も多いのが現実です。児童扶養手当などの支援制度も子どもの成長と同時になくなり、その後は自分の収入のみで生きていかなければなりません。
金銭面で苦労して離婚しなければよかった…と思わないためにも、しっかりと経済的に自立する必要があります。自分自身で生活していける力をつけることが、離婚を後悔しないことにもつながるでしょう。
3、子育ての苦労や子どもへの影響
子どものために離婚を決意する人も多いですが、子どもが成長するにつれて本当に離婚したことが正解だったのかと悩む人も少なくありません。
ひとり親になることで仕事や家事が忙しく、子どもにあまり時間をかけてあげられなかったり、寂しい想いをさせてしまうこともあるでしょう。また、離婚自体が子どもに影響を与えてしまうケースもないとはいえません。

私も保育園のお迎えがいつも最後だった時期は、毎日ごめんね息子よ!という気持ちでいっぱいでした…
あなたの努力や気持ち次第で、シングルマザー(シングルファーザー)としての生活を離婚前よりも良いものにすることは十分に可能だと思います。しかし、離婚を後悔する気持ちは子どもに申し訳ないと思い続けることにもつながり、そうした親の不安は子どもにも伝わってしまうでしょう。
また、子どものために離婚したんだという気持ちが強いあまり、離婚への後悔を子どものせいにしてしまう場合もあるので注意が必要です。
「何で離婚なんかしたの?」「パパ(ママ)と暮らしたい!」などと子どもに言われたときに、「子どものために離婚したのに、私の選択は間違いだったのかな?」と後悔はしたくないですよね。子どもに何を言われても胸を張って離婚を伝えられるように、自分自身が離婚を決めたという気持ちは忘れないようにしましょう。

ひとり親としてのデメリットも忘れずに考えよう!
離婚したことで、子どもの面倒を見るのは本当に自分だけになります。実家などに頼ることができる人も、自分と同じだけのお世話をお願いするのは難しい部分もあるでしょう。
相手がもともと育児に積極的ではなくワンオペ状態だったとしても、どんな時も100%自分だけで育児をすることは想像以上に大変かもしれません。子どもと自分だけの生活は、楽しさやメリットもたくさんありますが、大変なことも少なからずあることはしっかりと理解しておきましょう。
シングルマザーになることのメリット・デメリットについては、こちらの記事も参考にしてください
離婚を後悔しない人の特徴とは?


離婚して本当によかった!毎日ハッピー!
自分で離婚を決めたのに後悔する人がいる一方で、中には離婚したことをまったく後悔していない人もいます。そういった人の特徴とは何か見ていきましょう。
1、相手に明らかに非があった
浮気や借金、DVなど相手に明らかに原因がある場合は、離婚を後悔しないことが多いようです。
離婚することで実際に生活が楽になったり精神的にも安定するなど、離婚することに対してメリットが感じられる場合が多いからかもしれません。

私も離婚の原因が元夫のDVとモラハラだったこともあり、離婚できて良かったと思っています。
性格の不一致など少なからず自分にも原因があるかもしれないと思える場合は、もう少し相手に歩み寄れないかを考えてみましょう。
2、相手に依存せず自立している
離婚前から相手に依存せず自立している人は、離婚してからも後悔することが少ないようです。
これは精神的自立、経済的自立のどちらにも言えることです。精神的に相手に依存していた場合、一人になった寂しさを強く感じ、気持ちが落ちこんでしまうこともあるでしょう。経済的に依存していた場合は、自分で収入を得ることの大変さをあらためて感じ、あとになって相手の苦労がわかるかもしれません。
自立をすることは離婚への不安を解消することにもつながりますし、自分に自信がもてるようにもなります。頼ることは悪いことではありませんが、新しい人生を楽しむためにもしっかりと自立して、自分の足で歩いていく自覚をもつ必要がありそうです。
3、計画的に離婚の準備をしていた
勢いではなく、しっかりと離婚の準備をしていた人も離婚を後悔しにくいと言えるでしょう。
財産分与や慰謝料などの取り決めを十分に話し合い、自分が納得のいく条件で離婚ができることも後悔しないためには重要なポイントです。
その他にも、手続きや新生活への準備など、離婚をするとやることがたくさんあります。結婚するときは2人でしたことを1人で全てやらなければいけないと思えば、大変なのは想像がつくと思います。

子どもがいる人はその倍は大変です!笑
そうやって大変な時に頼れる人がいないと孤独感を感じてしまい、後悔してしまうことも多いです。また、結婚した時の楽しかったことを思い出し、喪失感から離婚は間違いだったのではないかと感じてしまう人もいるでしょう。
離婚前から計画的に準備をしていることで、そういった作業を淡々とこなすことができます。お金の面でも安心感があると、ネガティブな感情もうまれにくいでしょう。余計な感情が入らないことで、離婚を後悔する瞬間というのも減ってくると思います。
離婚を後悔しないために必要なこと


できれば後悔したくないよ!
誰しもできることなら離婚を後悔することは避けたいですよね。
ここでは、実際に経験したからこそ感じた離婚すべきかの見極め方をご紹介します。
1、迷っているうちは離婚しない
迷いがあるうちは、まだ離婚を決めるには早いと思います。その迷いは、離婚を後悔する原因になりますし、迷っているうちは離婚以外にも出来ることがまだある状況だと思います。
実際、私も離婚を決意するまでは何度も何度も悩みました。ですが、最終的に離婚の覚悟を決めた時は、離婚することへの迷いはまったくありませんでした。
離婚してからは、想像以上に大変なこともたくさんあります。子育ての苦労や世間の目など、実際に経験してみないとわからないこともあるでしょう。そうした離婚してからの困難に対して、離婚を理由にしない人であれば、離婚しても後悔はしないのではないでしょうか。
こういったことをもう一度考えてみてほしいと思います。
何度も悩んだり十分な話し合いを重ねた結果、やっぱり離婚した方がいいと思ったのならば、離婚を後悔する可能性も減るでしょう。
2、離婚後の生活をイメージする
離婚をした人の中には、離婚後の生活のイメージが出来ていなかったために後悔をしてしまう人もいます。
いざ離婚をしてみると生活が成り立たなかったり、子どもを1人で育てるのが予想以上に大変で、こんなことなら離婚しなきゃよかった…と思ってしまうことも。

周りにも離婚してる人結構いるし大丈夫でしょ!
離婚を後悔していない人の中には、離婚することを勧める人が多いように思います。
しかし、あなたが離婚を後悔するかどうかはその人とは別の話です。同じ境遇のように感じても、実際には財産分与などの資産状況や物事の捉え方も違うはずです。口には出さないだけで本当は離婚を後悔している気持ちがある人もいるでしょう。
離婚しても大丈夫そうだからという安易な気持ちではなく、離婚後の生活費を実際にシュミレーションしてみたり、離婚前に就職先を決めるなどといった具体的な行動が必要になってきます。
DVなど切迫した状況でないのならば、離婚後の生活への不安がなくなってから離婚を決めても遅くはないと思います。
離婚を後悔してしまったときの対処法


離婚したけど毎日後悔してるよー!
では実際に離婚したことを後悔してしまったときはどうすればいいのでしょうか。ここでは離婚後の後悔を軽くする方法を見ていきましょう。
1、今の人生が楽しくなる工夫をする
離婚したことで、あなたと相手とでは別々の人生を歩んでいます。そのことをしっかりと理解し、自分の人生を楽しむことを意識してみましょう。
離婚に後悔を感じているときは、離婚したことで得られたメリットや今の生活への有難みが感じられなくなっているときでもあります。離婚したことで失ったものもありますが、反対に得られたものがあることも思い出してみましょう。
現在の生活で悩みやストレスがあるならば、それを解消することで離婚への後悔を和らげることができるかもしれません。例えば経済的な問題であれば、少しずつでも自分が稼ぐ力を身に付けていくことで不安は解消されていくでしょう。
また、離婚したばかりの時はやっと離婚できたという喜びがある一方で、やり切ったことによる喪失感から物事をネガティブに考えてしまう時期でもあります。手続きや新たな生活の準備に追われ、心身ともに疲れてしまうときでもあるでしょう。

おつかれさまです!
そういったときに離婚を後悔するのは仕方がないことです。後悔することは悪いことではありません。自分の感情に素直になって向き合うことで、それを糧に離婚後の生活をより良いものにすることができるでしょう。
2、復縁を考える
どうしても離婚を後悔しているのなら、相手との復縁を考えてみるのもひとつの方法です。離婚の原因や離婚後の相手との関係性にもよりますが、復縁できない可能性もなくはありません。

自分から離婚を切り出したのに復縁なんて言えないよ…
実際に自分の気持ちを伝えるのは勇気がいることですが、相手に話をしてみることで、お互いに未練があることがわかるかもしれません。復縁はできなくても、あなたの気持ちを素直に伝えることで、離婚前より良い関係になれる可能性もあります。
反対に、相手は離婚に後悔しておらず復縁できない可能性ももちろんありますが、言わないまま後悔し続けるよりはいいと思います。

何事もやってみないとわからない!
ただ、復縁したとしても自分から離婚を言い出した事実はなくなりません。復縁とともに離婚の原因を許したとしても、喧嘩になった際などふとしたときに思い出してしまうことはあるでしょう。
そういったときに過去の出来事を持ち出して相手を責めるようであれば、復縁をしてもうまくいかないのは明白だと思います。浮気や借金など、相手が同じ過ちを繰り返す場合も復縁にメリットはないと言っていいでしょう。

離婚も結婚も慎重に考えて損することはないです!
まとめ:離婚を後悔したくない人へ
離婚しても絶対後悔しないといったら嘘になります。
離婚前は相手の良いところなんて1つも思いつかなかったけど、いざいなくなってみると良いところばかりを思い出してしまうのが人間というものです。
でもそうやって後悔したり悩んでいるのはあなただけではありません。離婚を経験した人は、多かれ少なかれそうやって悩んでそれを乗り越えていると思います。
離婚をせずに生活を続けることは、離婚するより幸せになれるのかを考えてみてください。多くの人は、やはり離婚して良かったと思える部分がたくさんあるのではないでしょうか。
まだ離婚を悩んでいる人は、本当に離婚以外にできることがないのかをもう一度考えてみましょう。悩んだ上で自分で離婚を決めたのであれば、その選択に自信をもってほしいと思います。

後悔しない離婚ができることを応援しています!