
離婚したい…とりあえず別居したい…けどお金がない…
何らかの理由で離婚をしたいと思った場合、まずは別居を考える人が多いと思います。
ですが、別居はしたいけどお金がない!という人も少なくはないでしょう。

私も元夫の経済的DVがあり、別居を考えた時は貯金なしでした!
そんな私の経験をもとに、
についてまとめました。
これから離婚や別居をしようと考えている人は参考にしてみてください。
別居は離婚よりもお金がかかる!

はじめに結論ですが、別居をするのは離婚をするよりもお金がかかります。

そうなの???
というのも、(言い方が悪いかもしれませんが)世の中には離婚をすることでもらえるお金というものがあります。
行政の支援
児童扶養手当、生活保護、医療費や住居費の助成、税金の減免など
配偶者から受け取るお金
財産分与、慰謝料、養育費、年金分割など
このようなひとり親家庭・低収入者への制度や離婚に苦労した分得られるお金は、離婚後には非常に助かるものです。離婚にまつわるお金が離婚後になるのは納得できるかと思いますが、行政の支援も別居中では基本的に認めらないので注意をしておきましょう。

相手から生活費を貰ってなくても認められないの?
相手が勝手に出ていった場合や生活費のやり取りが一切なかったとしても、相手と何らかの方法で連絡をとることができ、戸籍上の夫婦関係があれば支援を受けることはできません。
私も夫からのDV(保護命令なし)があり、別居中の生活費は一切貰えず、離婚調停に1年半かかりましたが、夫と子どもが面会をしているという理由で最後まで支援を受けることはできませんでした。

今思っても、経済的には離婚後より別居中の方が大変でした…
そのため別居後に離婚を考えている場合は、なるべく早く離婚に向けて動くようにしましょう。別居中の生活が大変でギリギリだったとしても、それを乗り越えられれば、離婚後は別居中よりも余裕をもって生活できるようになると思います。
別居に必要なお金

別居に必要なお金には3種類あり、初期費用、毎月の生活費、離婚にかかる費用です。
1、初期費用
初期費用は、どこに住むかによって大きく変わってくるでしょう。実家に戻ることや今の家に住み相手に出て行ってもらうことが可能ならば、初期費用はほとんどかかりません。

私も約1年半実家にお世話になり、その後賃貸に引っ越しました!
アパートなど賃貸物件を契約して住むならば、契約費用だけでなく家具や家電、引っ越し代などの費用も必要です。場所や家賃にもよりますが、30万円~60万円はかかると思います。

2DKボロアパートの場合だよ!
まとまった金額を用意するのが大変な人は、初期費用が分割できる不動産会社や家電量販店のローン、短期間であればウィークリーマンションを利用するのも選択肢のひとつです。
余談ですが…
この間見つけたairRoomというサイトが、かわいい家具をレンタル・サブスクで利用することができるのでぜひ利用してもらいたいです!

お金のことが不安だと、家具や家電は手ごろな値段のもので妥協せざるを得ないこともありますよね…

でも何か1つくらいはお気に入りを家に置きたい!
airRoomは、おしゃれなデザイン家具や生活家電を手ごろな価格でレンタルできるサービスなので、そんな悩みを抱えた方にもおすすめです。
私も知ってたら使ってたー!だっさいプラスチックケースなんか買わなきゃ良かったー!って感じです…笑

レンタルだと引っ越し時は返却するだけなのもいいよね!
airRoomの商品は購入もできるので、まずはレンタルでいろんなものを楽しんで、お金が貯まったらお気に入りを買うのもいいと思います。
シングルマザー予定で賃貸物件に住むことを考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。
【必要な準備編】シングルマザーが実家を出て賃貸に住むのに必要な準備とは
【物件選び方編】シングルマザーが快適に暮らせる間取りや物件の選び方
転園・転校のお金も忘れずに
別居と同時に子どもを新しい保育園や学校に通わせる場合、新しく制服や学用品を購入するのに必要なお金も忘れずに考えておきましょう。私は別居と同時に息子を私立の認可保育園に入れたので、3万円程度お金がかかりました。体操着など前のものが使えるかは場所によると思うので、転園・転校を考えている人は一度問い合わせてみるといいと思います。
2、毎月の生活費
初期費用が賄えたとしても、毎月の生活費を考えていかなければいけません。別居中だけと考えていても、離婚の話し合いが進まずに長期にわたって別居生活をする可能性もあります。
実家に帰る場合
実家に戻れれば生活費の面でも助かることが多いと思います。その場合は、家にいくら入れればいいのかなどを親とも相談し、収入で賄える中で生活していきましょう。親と確執がある場合や親自身も金銭的に余裕がない場合は難しいこともありますが、収入が安定しないうちは低めの額にしてもらえるようにお願いするのもひとつの方法です。

その場合は感謝の気持ちを忘れずに!
自立して生活する場合
賃貸や持ち家で生活する場合は、自分のペースで暮らすことができるので精神的には良いと思います。また、離婚をしてもそのまま住む人が多いと思うので、離婚後の生活が想像しやすいとも言えます。しかし、お金に関しては一番厳しいのも事実。自分の収入で毎月の生活費を賄える見通しがついてから、考えるようにしましょう。
3、離婚にかかるお金

離婚するのにお金がかかるの?
離婚自体は、市役所に離婚届を出すだけなので費用は必要ありません。夫婦の話し合いですぐに離婚ができるならばお金はかからないでしょう。ですが別居を考えているのであれば、何らかの事情で離婚について揉めている場合が多いのではないでしょうか。
夫婦の話し合いで解決しないようであれば、離婚調停や離婚裁判をして離婚をすることになります。
どちらも少額の費用で出来ますが、あわせて弁護士に依頼する場合は費用も100万円近くと高額になってきます。
協議離婚であっても、離婚の条件を公正証書に残す場合は5万円~10万円程度の費用がかかります。離婚するのにもお金がかかる場合があることは、頭に入れておきましょう。
別居費用が用意できないとき


貯金ゼロだし実家も帰れない…
そもそも今使えるお金がほとんどなく、実家など頼れる場所がないため別居ができないという人もいるでしょう。そういった場合に考えられる方法を解説していきます。
1、仕事をする
厳しくも当たり前のことではありますが、仕事をしなければ別居はできないと思います。離婚を考えているならば、なおさら自分の収入で生きていけるようにならなくてはいけません。
今お仕事をしている人は、今の仕事でも別居後の生活が出来るかを考え、可能であれば収入の高い仕事に転職することも考えましょう。月に1万円でもいいので別居のための資金を貯めたり、職場に相談して出勤日や残業を増やしてもらうのも良いと思います。

今働いていない人もまずは仕事探しから!
今の仕事でも日々の生活費は何とかなりそうだけど、初期費用のためにまとまったお金が足りないという場合は、今だけ仕事を掛け持ちするのもアリだと思います。夕方や土日だけバイトをしてもいいでしょうし、子どもが小さかったり働かせてもらえない場合は、在宅ワークなども視野に入れてみましょう。

私も利用していました!
在宅ワークの単価は正直とても安く最初は時給換算で100円もザラですが、何もしないよりはいいと思います。本気でやれば時給1000円以上稼ぐことも可能ですし、アンケートモニターなどはスマホで出来るものも多いです。

実際に利用したサイトをご紹介!
1、リサーチパネル

リサーチパネルはよくあるポイ活サイトと違い、アンケートモニターに特化したサイトになっています。そのため、ゲームをしてポイントゲット!とかはないのですが、その分アンケートの量が他サイトと比べて圧倒的に多いです。
アンケートは大体1~2分くらいで回答できて報酬は数円程度のものが多いです。5分以上かかるような本調査では100円以上の報酬もあり、座談会や商品のモニターに選ばれると1万円以上もらえることもあります。

私もモニターに選ばれて3000円頂いたことも!
2、クラウディア

データ入力などの簡単なものからWeb制作などの専門的なものまで、在宅ワークと言えばクラウディアの名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
個人的には他のクラウドソーシングサイトよりも、初心者向けの案件が多いように思いました。最初は自分で受注を受けるのは緊張するかもしれませんが、やってみると意外にできる仕事が多いです。
私も当時は文字打ちくらいしかできなかったのに、見よう見まねでサイトの記事作成をしたこともありました。今となっては恥ずかしい文章で当時のクライアントさんに謝りたいです…笑

出来ることから始めれば別居にも一歩ずつ近づくよ!
2、社会福祉協議会の貸付制度
どうしても早急に別居を考えていて、まとまった金額が必要ならば、お金を借りることも考えてみましょう。
社会福祉協議会の貸付制度で、生活福祉資金貸付制度というものがあります。
別居中でも世帯分離をしており金銭に困っていることが認められれば、お金を貸してもらうことができます。無利子もしくは民間の貸金業者よりもはるかに低利子で貸してもらうことができるので、離婚を控えている方にも安心だと思います。
具体的な利用方法としては、まず役所や社会福祉協議会の窓口に相談し、そこから手続きや制度の案内をしてもらうことになります。

私の市町村では役所の社会福祉課が問い合わせ窓口です!
気を付けなければならないのは、貸付金は返す必要のあるお金だということ。国の制度なので返せないほどの額を貸してもらうことはできないはずですが、しっかりと返せるだけの金額に留めましょう。
3、家庭内別居
別居をするのが金銭的に難しいのであれば、まずは家庭内別居から始めてみましょう。
具体的には、
などがあげられます。
完全な別居ではないのでストレスがたまることは否めませんが、経済的な負担は少ないと言えるでしょう。家庭内別居で様子を見てから、別居に踏み切るという選択肢もあります。
別居中の生活費に困らないために

何とか別居はできても、その後の生活が成り立たなければ意味がありません。これから別居を考えている人も、お金に困る前にしっかりと対策をしておきましょう。
1、婚姻費用の請求
別居中に必要な生活費は、配偶者に請求することができます。これを婚姻費用分担請求と言います。
たとえ別居中で今後離婚をするつもりだったとしても、一緒に暮らしていたら支払われるべきだった費用を請求することができるのです。離婚をする前の夫婦には、同じ生活レベルで暮らしましょうという生活保持義務があります。そのため仮にあなたが勝手に家を出ていった立場だったとしても、相手に支払いを求めることができるのです。
ここでの注意点は、配偶者の方が収入が低かったり無収入の場合は請求ができないということです。あくまで収入の高い方に対して請求できるものなので、あなたの方が収入が多い場合も請求することはできません。

私も元夫が自営業で所得を大幅に低く申請しており、婚姻費用請求が認められず1円ももらえませんでした…
請求できる期間は別居をした日からではなく婚姻費用を請求した時からなので、早めに相手に申し出るようにしましょう。
詳しく知りたい方はこちらのサイトが参考になります!
2、児童手当の口座変更
あなたが子連れで別居を考えているのに、児童手当が配偶者の口座に振り込まれている場合、振込先をあなたの口座に変更することができます。

相手に使い込まれる心配なし!
自治体の窓口に別居の事実を伝え、生計の中心者が相手から自分に変わったと伝えれば問題ありません。
私は別居と同時に他の市町村に引っ越したのですが、転入出先のどちらでも特にしぶられることもなく、スムーズに手続きをすることができました。

夫の同意が必要なのか不安だったのですが、私だけで大丈夫でした!一応怪しまれないように子ども連れで行きました。笑
市町村によっては「〇日までに申し込まないと次月からの変更」などのルールがあるため、別居が決まったら早めに手続きをするようにしましょう。詳しい内容はホームページに書いてあるところが多いと思います。
3、民間のひとり親支援
自治体のひとり親支援は、別居中では利用できないことが多いとお伝えしました。ですが民間のひとり親支援であれば、ほとんどが別居中であっても利用できます。

シンママ予備軍でも利用できるものをご紹介します!
1、総合支援

シングルマザーが子どもといっしょに生き生き楽しく生きられるように、ママを勇気づけ、社会で活躍できる支援を行っています。
団体概要|しんぐるまざあず・ふぉーらむ
ここにつながれば安心、さまざまな応援を得て、元気になっていきましょう。
シングルマザーやプレシングルマザーのための支援団体です。ひとり親の就職・経済支援やシンママ同士の交流活動を行っています。無料の相談窓口(電話・メール)もあるので、離婚や子どもに関する悩みを聞いてもらうことができます。

こちらのページから様々な相談窓口が調べられます!
2、食糧支援

全国の子ども食堂を支援している団体です。子ども食堂やフードバンクなどは困っている人であれば誰でも利用することができます。

近くの子ども食堂はこちらから調べられます!
私の近所の子ども食堂も載っていないところがあったので、ここで見つからなければ「○○市 子ども食堂」で調べてみるといいと思います。

このほかにもプレママを応援している団体はたくさんあります!
別居中で困っていることがあれば、まずは調べてみることから始めてみましょう。すべての支援を受けるのは難しいですが、あなたを助けてくれる人は必ずいるはずです。
別居したいけどお金がない!のまとめ
別居中って形式上は夫婦ですが、実態は離婚してからと変わりません。なのに様々な支援は受けることができず苦難の日々…

それでも一応何とかなりました!というかしました!笑
離婚後はもちろん、別居前の段階からお金の準備をしておくことは大切だと思います。別居費用を工面したり日々の生活を考えるのは大変なことですが、それを乗り越えなくては新しい生活を手に入れる事はできません。私自身も、別居から離婚まで1年半かかったので大変な時期ではありましたが、そのぶん離婚できたときは本当に嬉しかったです!
みなさんも別居にむけての第一歩が踏み出せるように応援しています。